2位 The Traveling Wilburys Collection / The Traveling Wilburys 1988年にジョージ・ハリスン、ボブ・ディラン、ロイ・オービソン、トム・ペティ、ジェフ・リンによって結成された覆面バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズが残した音源をすべて収録した2枚組CDに当時のPVなどを収録したDVDの合計3枚組のアンソロジー。これまではリアルタイムで買ったファーストのみ所有でしたが、今回こういった形で再発されてセカンドやシングルのみの曲も聴けましたし、当時の懐かしいPVもDVDで観られてこれも大満足でした。
5位 The McCartney Years / Paul McCartney これは先日エントリしたポール・マッカートニーのビートルズ解散後の活動をまとめた3枚組DVDで、最初の2枚はPV集、あと1枚はライヴの名演集ですが、内容的にはPV集、ライヴ集ともに30年以上のキャリアをひとまとめにしたものなのでかなり濃く、ポール・ファンには最高のDVDだと思います。特にライヴの方はどれも素晴らしいパフォーマンスで、欲を言うとツアーごとの完全版で観たいなと思ったりしました。
6位 Gorilla / Bonzo Dog Doo Dah Band 今年の初めにラトルズのアルバムがUK仕様のオリジナル・ジャケで復刻されたり、来年にはモンティ・パイソンの日本語吹き替え版のDVDボックスが復刻予定など裏ビートルズ関係のりイシューも賑やかなんですが、やはり今年の目玉はボンゾ・ドッグ・バンドの5枚のアルバムがボーナス・トラック付きで復刻されたことでして、自分もスワンさんから輸入盤が安い(5枚で6000円強)と教えていただいて5枚ともGETしました。スワンさん、ありがとうございました!
7位 Ronnie Lane's Slim Chance / Ronnie Lane & Slim Chance スモール・フェイセス~フェイセズと渡り歩いたロニー・レインがフェイセズ脱退後に結成したスリム・チャンスの1975年のアルバムで、以前は他のアルバムも含めて簡単に手に入ったのですが、その時は買わず終いでした。今年になってkura_moさんのブログでエントリされていて急に欲しくなってネット通販サイトを覗いてもほとんど廃盤といった状態でしたが、その後2枚のアルバムが復刻され、ようやく手に入れることができました。kura_moさん、ありがとうございました!
8位 More Of The Cake / The Cake これも以前スワンさんに教えていただいたロネッツの「Be My Baby」ばりの楽曲といわれるジャック・ニッチェが手がけた「Baby That's Me」を歌ったThe Cakeのアルバム2枚を1枚のCDに収録したもので、全曲「Baby That's Me」(ジャック・ニッチェが手がけたのはこの曲のみ)のようなウォール・オブ・サウンドを期待していたのでモッズっぽいサウンドには肩透かしを食らいましたが、これはこれで結構楽しめました(笑)
9位 The Melody Maker -村井邦彦の世界- 「翼をください」などの楽曲を手がけたことで知られる村井邦彦の5枚組のボックス・セットで、5枚目がオーケストラによる演奏なので実質4枚に村井邦彦が提供したアーティストによる楽曲が収録されているのですが、昨年あたりから和製ソフトロック&ボッサにハマってる自分には以前CD化されながらも廃盤になっていた楽曲が多く収録されていたのでうれしいボックスでした。しかし、1位のハマクラさんのボックスと比べるとかなり値が張ったのでこの順位に。
10位 Don't Look Back / Bob Dylan 最後は今年も復刻が活発だったボブ・ディランです。これはディランの1965年のイギリス・ツアー時の行動を撮影したドキュメンタリー映画のDVDで、これまで自分は高校時代にテレビで再放映されてたのを録画してビデオで観ていたのですが、やはりDVDだと画像も鮮明ですし、未発表映像もありましたので久しぶりに感動しましたね。順位は毎年ディランものを入れてるので一番下にしましたが、これはディラン・ファンならずともロック好きは必見ですね。この時期のディランのかっこよさは尋常ではありませんので。
内容としては最初の2枚がビデオ・クリップ集、3枚目が特撰ライヴ映像集といった感じでして、特にライヴには定評のあるポールなんでライヴ映像が自分も一番かなと思うのですが、意外にも個人的に今回印象に残ったのが2枚目に収録されている1984年の「No More Lonely Nights」から1987年の「Once Upon A Long Ago」あたりのビデオ・クリップでして、ポールの長い音楽活動の歴史の中では正直あまり調子が良くないといわれてた時期の作品で、自分も最近はそんなに頻繁に聴くこともないのですが、ちょうどその頃自分は中1~高1で、リアルタイムのポールを知ったのはこの時期だったものですから、今回久しぶりにこの時期の映像を観てみると20年前を思い出して感動しちゃいましたね。
それで20年前に初めて買ったポールのCDがこの『Give My Regards To Broad Street(ヤァ!ブロード・ストリート)』(↑)だったなと思い出したり。
当時梅田のリバーサイドという輸入・中古レコード屋さんで恐らく初めて買った輸入盤CD『All The Best』(↑)がリリースされた時に『夜のヒットスタジオ』に衛星中継でゲスト出演して「Once Upon A Long Ago」を歌った(口パクだったと思うのですが)のを思い出したりしてました。
最後にこのライヴ盤の感想などについてもk-hikoさんのブログseason -the diary of mellow rock-にも書かれているのとほぼ同じなんでこちらがまた書くことはないのですが、「Dark End of the Street」や「Hot Burrito #1」といったファースト・アルバムでの代表曲をグラムが歌うライヴ音源で聴けるなんて夢にも思いませんでしたから、本当にいい時代になったものだと思いました。(^^)