4. 夕陽は赤く 1966年4月にリリースされたシングル曲(B面は「蒼い星くず)なんですが、なぜかオリジナル・アルバムには収録されてないのでベストなどの編集盤でしか聴けない楽曲です。楽曲自体はビートルズの「And I Love Her」から影響されたものなんですが、当時の日本ではまだグループサウンズ(GS)のバンドが登場したばかりの頃だったこともあってビートルズから影響されて作られたオリジナル曲というのもまだ少なかったので、そういった時代背景を考えるとこの「夕陽は赤く」の存在はやはりすごいといえると思います。同じ年に来日したビートルズと食事をした日本人ミュージシャンはこの加山雄三だけですから。
5. ブーメラン・ベイビー 1966年6月にリリースされたシングル「白い波」のB面曲で、アルバム『加山雄三のすべて~ザ・ランチャーズとともに』と『恋は紅いバラ~Exciting Sound Of Yuzo Kayama And The Launchers』にヴァージョン違いで収録されている英語詞の楽曲。加山雄三の英語詞の楽曲には素晴らしいものが多く、個人的にはアルバム『君のために』に収録の「シェリー」も大好きなんですが、やはり英語詞の代表曲となると山下達郎氏がアルバム『コージー』でカヴァーしたこの「ブーメラン・ベイビー」となるでしょう。先にも書きましたがこの曲は2ヴァージョンありまして、個人的には『加山雄三のすべて~ザ・ランチャーズとともに』や『グレイテスト・ヒッツ ~アビーロード・スタジオ・マスタリング』などに収録されているヴァージョンよりも少しアップテンポの『恋は紅いバラ~Exciting Sound Of Yuzo Kayama And The Launchers』に収録されているヴァージョンの方が好きです。