BYRD'S SELECT MUSICでも紹介したキャロル・キングですが、先月に発売された2枚組ライヴ・アルバム『The Living Room Tour』をようやく手に入れたのでご紹介を。
今回紹介する『The Living Room Tour』は94年に発売された『In Concert』と比べてると演奏が彼女のピアノとルディ・ゲスとゲイリー・バーのギターだけのシンプルな編成だけに落ち着いた感じです。
内容の方ですが、前半は書き下ろしの新曲「Welcome To My Living Room」をはじめ、2001年のアルバム『Love Makes The World』からの「Love Makes The World」、娘のルイーズ・ゴフィンがヴォーカルで参加している「Where You Lead I Will Follow」や1993年のアルバム『Colour Of Your Dream』からの「Now And Forever」、「Lay Down My Life」と新しめの曲が並んでいますが、しっとりと聴かせてくれますし、往年のヒット曲「Jazzman」も演奏が彼女のピアノのみながらとても力強く聴こえます。そして「Smackwater Jack」では珍しく生ギターを弾きながら歌っています。あと前半の最後は「Medoley: Take Good Care Of My Baby(さよならベイビー)/It Might As Well Rain September/Go Away Little Girl/I'm Into Something Good(朝からゴキゲン)/Hey Girl/One Fine Day/Will You Love Me Tomorrow」といった職業作曲家時代のヒット曲のメドレーで、これも数多くのアーティストに提供した曲を作者本人の歌声で聴けるのが何ともうれしいものがあります。
後半は1曲目が新曲「Loving You Forever」以外は「Sweet Seasons」やアルバム『Tapestry』からの往年のヒット曲がほとんどですが、職業作曲家時代にモンキーズに提供した「Pleasant Valley Sunday」のセルフ・カヴァーは初出(多分)でなかなか楽しめました。